国際知財ニュース(2022年1月)

目次

国際知財ニュース -メタバースについて-

ディズニー社(Disney)、メタバース特許を取得

Cointelegraph社の報道によると、米国ディズニー社は、2021年12月28日に「現実世界の会場における仮想世界のシミュレーター(virtual-worldsimulatorinareal-worldvenue)」(米国特許11,210,843)の特許を取得した。その特許は、2020年7月に米国特許商標庁に申請されたものであり、テーマパークの来場者のためにパーソナライズされたインタラクティブなアトラクションを作成する特許である。

特許技術は、ディズニーのテーマパークで、ヘッドセットを使わない拡張現実(AR)アトラクションを容易にするものである。携帯電話を使って来場者を追跡し、パーソナライズされた3D効果を近くの物理的空間、壁、公園内のオブジェクトに生成して投影することで、仮想世界を作成することができる。

ウォルマート(Walmart)、メタバースへの準備を発表

米国CNBCによると、小売り最大手の米ウォルマートは、メタバース(仮想空間)で顧客に仮想商品を販売するビジネスに備え、独自の暗号通貨と非代替性トークン(NFT)のコレクションを作成する計画を発表した。

米国特許商標庁によると、ウォルマートは2021年12月30日、メタバースに関する七つの商標登録を出願した。ブロックチェーンテクノロジーの暗号通貨、仮想通貨の金融交換、オンラインコミュニティで使用するためのデジタル通貨と貴重なトークンの作成、ブロックチェーンテクノロジーNFTのトークンの発行などに関するものも含まれている。

百度(バイドゥ)、メタバースの中で10万人規模の発表会を開催

中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2021年12月27日、仮想空間「メタバース」の中で10万人規模の発表会を行った。発表会が行われたのは百度が開発したメタバース「希壌」で、中国で初めて、メタバースで開催される大規模なイベントとなった。これにより、10万人がスムーズに利用できる仮想空間の世界が実現され、今後の展開が期待されている。

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